万葉のこい
2021.2.16 [ カテゴリー : 日常]
こんにちは、恋に恋するNANA (with A)です。
笑顔のあなた
張り裂けそうになる胸
恋しいNANAちゃんの、、、
哀しく、辛くて
涙で濡れた枕も、いとおしく。
NANAちゃんのファンより
お手紙嬉しく思います。
1000年以上の昔、万葉の人々も「恋」をしていました。
愛情にあふれた多くの恋の歌が万葉集に残されています。
おほほしく君を相見て菅の根の長き春日を恋ひ(孤悲)渡るかも(万葉集 10巻・相聞.1921)
訳「おぼろげにあなたの姿を見たばかりに、長い長い春の一日を恋続けていましたよ。」という意味があります。
当時は「恋」を「孤悲」と表記しています。「恋」とは好きな相手と離れて「孤り悲しむ」といったニュアンスを汲み取ることができます。
我ゆ後生まれむ人は我がごとく恋する道に遭ひこすなゆめ(万葉集 11巻・相聞.2375)
訳「私より後に生まれるだろう人は、決して私のように恋する道に遭ってはならない。」
この和歌の作者は現代を生きる私たちに「恋」を説いています。
当時の恋はハッピーな明るいイメージではなく、恋焦がれて辛いというような、どちらかというと暗いイメージのものでした。
だからこそ、この和歌の作者は私たちにこう説くのでしょう。
「つらい恋をするな」と
恋をしている時は、自分が中心となっています。
それゆえに時に苦しみ、時に辛く哀しくなってしまうのでしょう。
しかし自分が中心となるのではなく、相手のことを理解しようとして、その相手を認めることができた時、
その恋は愛に変わるのではないでしょうか。
男と女、男と男、女と女、親と子、人と犬、犬と猫、国と国、地球と月。
この世には様々な形で愛が存在しています。それは決して辛く哀しいものではないはずです。
この世の中が愛で満たされていくのを想像してみませんか。
残念ながら、私には恋だとか、愛だとか、正直よくわかりませんが、まずは自分を愛すところから始めてみようと思います。
そして逃げずに向き合うことが、なによりと大切なのだと感じています。
多様性と調和が東京オリンピックの理念に掲げられています。
あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩するのだそうです。
愛を夢見るNANAでした。